N100搭載ノートPCが全然出てこない昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ミニPCにはガンガン搭載されているのに、なぜノートPCに搭載されないのか、最近はとても疑問を感じております。
しかも発売されている、N100ノートPCは、CHUWI製のみ。なんかintelと独占契約でも結んでいるのか?と勘ぐりたくなるくらいに。
そんな中、我らがドンキがN100搭載ノートPCを発売するというじゃないですか!そりゃ買いますよ。買わせていただきますよ。
そもそもドンキPCとは。
ドンキPCとは、ドンキで情熱価格として販売されているPCの事。おそらく過去販売してきたもの全てノートPCだと思う。
その中でも、MUGAストイックPCというシリーズがあり、これは基本14インチディスプレイのノートPC。その他、NANOTEという8インチサイズの小さいものやジブンPCという10インチくらすのPCもラインナップしているものの、全て売り切りなのか、いつも店頭に並んでいるわけではない。
全てにおいて、ドンキのロゴなどが付かない無地なのが特徴。そして、基本的には価格が安く、価格なりのプラスチック中心の成形である。
今回購入したのは、MUGAストイックPCの第5世代、5(FIVE)だ。
これまでは、14インチサイズのアンチグレア液晶は良かったものの、CPUやストレージのスペックが低く、Windowsアップデートすらままならない、普通の利用にもギリギリ耐えられないものだった。
それが、今回は結構まともなスペックになったのだ。
MUGA 5のスペック
重要な部分だけ表にまとめたので見て欲しい。
OS | Windows 11 Home(OEMライセンス) |
CPU | Intel AlderLake N100 |
RAM | DDR5 8GB |
ROM | 256GB SSD |
ディスプレイ | 14.1インチ(1,920 x 1,080) |
Wi-Fi | Wi-Fi6対応 |
バッテリー | 5,000mAh |
インターフェイス | Type-A(USB3.0)、Type-C(PD充電65Wまで対応)、 3.5mmイヤホンジャック、フルサイズHDMI |
本体重量 | 約1,460g |
これを見ると結構使えそうだ。(何に使うかをガジェッターに聞いてはいけない。答えはないので。)最近購入したミニPCに迫る勢いのスペックでワクワクする。
この時点で惜しいのは、Type-C端子が一つだけということと、メモリが16GB無いこと、そして重量が1,460gもあるということ。もう少し軽ければモバイルノートPCとしても期待出来ただけに惜しい。
また、前作まであったMS Office互換ソフトのKingsoft Officeが無くなった事と、MicroSDスロットが無くなってしまったのは残念だ。
外観レビュー
ぱっと見では分からないと思うが、この箱がとても大きい。体感的にはこの半分で行けそうな気がする。昔のノートPCって結構箱が大きかったよな。とか懐かしい気持ちになれる。
箱の中身はこの写真のものだけ。以上。ACアダプターは結構小さいが、これもType-Cのものに出来ないのだろうか。コストの面で厳しいのかもしれない。なんで箱があんなに大きいのかはわからない。
本体は、かなりプラスチッキー。これは伝統で、プラスチッキーだから軽いとはならないようだ。(ただ、このプラスチックの塗装に問題があって、MUGA1、2ともに家にあるものは他のPCと擦れて塗装が剥げている部分がある。)
まぁ、その分丈夫に作ってくれていると信じる事にしている。箱にも「熱にも強く、丈夫だから壊れにくい」って書いてあるしね。
端子類は本体左側面に集中していて、他の面はセキュリティロックがあるだけで何もないと言って良いと思う。ちなみにこのType-Cは映像出力は出来なかった。データ転送は試していながおそらく出来ると思う。給電はもちろん可能だった。
開けたら開けたで安っぽさが際立つ。キーボードはいつものやつで、キートップのバージョンアップは叶わなかったようだ。
しかも日本語配列ではあるものの、一番右端に余計な一列が・・・HPの一部機種とかみたいに入ってしまっている。これが嬉しい人っているのか分からないが、「Home」「End」「PgUp」「PgDn」が並ぶ。そして右上には電源キーが。これも軽く押せてしまうので、間違えそうだ。間違えて押すと・・・サスペンドになるので、ちょっと焦る。だれだこの設計したのは。
WEBミーティングとかに使用するカメラもしっかり付いていて、これが物理シャッターつきというのは気が利いている。また、本体裏面もデザインされていて好感が持てる。
ただ、全体に安っぽい。安いんだけど。
実際の使用の感想(ベンチマークとか)
ここで実際の使用感を述べたい。
初回起動時はWindows Updateとかがかかって、かなり厳しいCPU使用率だったものの、それらの作業が完了した後は快適そのもの。ただ、本体底面にあるスピーカーの音がかなり小さく、最大にしても中くらいでしょ?と訊きたくなるような音量だ。
普通に使ってみたと言っても使ったのはネットサーフィンと、同じくブラウザでYouTubeを再生したくらい。後はベンチマークを実施したくらいだ。
ブラウジングはYahoo!ニュースを見てみたが、快適そのもの。ブラウザの動作よりも、キーボードのバックスペースの位置の方が気になった。いつもある位置に「Home」があるなんて、使いづらいことこの上なし。
さらにディスプレイがアンチグレア(非光沢)タイプで、映り込みが少なく快適に使える。さらに上下左右からみても色の変化は無く、明度も変化が少なかった。このシリーズのディスプレイに使っている液晶は毎度のことながら中々良いものを使っているように思う。
ベンチマークスコア
それではブラウザベンチマークを見て欲しい。
Octaneベンチマーク。これは予想を上回るスコアが出た。
お次はspeedmeter。これも予想を上回る結果。両方のベンチマークともに、最近購入したN100搭載のミニPCを上回っている。同じスペックならミニPCの方が排熱に優れるため、ベンチは出やすいと思っていたけど、違うのか。
CHUWI???
設定画面をなんとなく眺めていたら、サポートの所に「CHUWI」の文字を発見!これまでの恵安ではなくなったのか・・・これはこれで嬉しいのかもしれない。
起動画面にもRWCのロゴの下に、powered by CHUWIとか出ているのに後から気が付きました。
ただ、現状市場に出回っているN100搭載ノートPCはCHUWIのものしかない。これだけコスパ良く使えるCPUだったら、もっと他のメーカーからガンガン出てきて良いはずなのにCHUWIから発売された後なにも出てこない・・・あるのはLenovoが出したChromebookくらいか。CHUWIとMicrosoftで特殊な契約でもしているのか?とか勘ぐりたくなります。
しかもCHUWIの製品の方が、ドンキのMUGA5よりも良さそうだし。実際これらの機種の実物を見たことがあるが、安っぽさは皆無と言っていいほど良く出来ている。ドンキPCは中身だけCHUWIなのかもしれない。
本当におすすめ?
ここまでドン・キホーテの格安ミニPCを紹介してきましたが、どうでしたか?最後にまとめます。
MUGA5の良い点
良い点はCPUがそこそこ使えるということと、ストレージ容量が十分なサイズになったこと。そしてディスプレイが綺麗で、Type-Cでも充電出来る事。
・CPUがN100(4コア4スレッド)
・メモリがDDR5(ただし8GB)
・ストレージが256GBのSSD
・ディスプレイがアンチグレア
・Type-Cで充電出来る
MUGA5の惜しい点
惜しい点は、キーボードの余計なキーの搭載。あれは無くても困らない。むしろ誤打が増えるのでやめて欲しい。あと、本体重量をあと300gくらいは軽くして欲しかった。そして全体のチープ感。
Type-CとType-Aをもう一つずつ右側面につけてほしい(この辺は贅沢かもしれない)。
・キーボードの右端一列が不要
・本体が重い
・Type-CとType-Aを両側に欲しい
・Type-Cから映像出力がしたい
どんな人におすすめなの?
MUGAの第5世代ではじめて、素人が手を出してもいいレベルに来たと思う。キーボードがちょっと変がけども。この安っぽさを許容出来る人全てがおすすめだ。
重量を考えると、家での使用がメインになりそうなので、安っぽさは気にならないんじゃないのかな。
チープ感があるのもそのはず、39,800円(税別)という破格値で販売しているのだ。
ただ、使ってみた感じ事務仕事やブラウジングくらいならば十分快適に使えそうなので、全ライトユーザーにおすすめ出来る。
だけど、ちょっと重いので、外出用ではないです。ここだけ注意が必要と言える。
動画も公開していますので、チェックしてください↓
実際の使用レビュー
実際の使用レビューはこちらです。正直にいいところ悪いところ書いてますので、是非ご覧ください。